お前の血を吸わせろ

「! 理事長さん…!?わっ、こんな汚い部屋でごめんなさい!」

慌てて片付けようとする凛を、アキラは制止した。


「いいんだ。…これ全部、ウチの資料だね?」


「……はい。多くはパンフレットですが、学校のパソコンで集めた印刷物もあります」


彼は足元にあった資料を手に取り、パラパラと眺めた。



「……嬉しいな。こんなになってまで、ウチのことを調べててくれたのか……君を選んで正解だったよ」


「あ、ありがとうございます……」


緊張しながら礼を言う。



「…だけど、今日は君に警告しにきたんだ」


「…へ?」



「凛、さん。君は聖ルルージュ学園に来て、大丈夫かい?」