「心配すんな!



これからは俺がいるから


ちゃんと痴漢から
梨々香ちゃん守るな!」



ニカッと笑ういつもの悠斗くんの顔が



なぜか私の胸を高鳴らせた。





--------ドキッドキッドキッ




深い意味で言ってないなんて分かってる。




けど、守るなんて....



そんな事言われたら



さすがに私だって
ドキドキしちゃうよ。




-------ドキドキドキドキ





ふと窓の外を見ると






この前までまったく咲いていなかった桜達が



蕾をつけて
私を見ていた。