悠斗くんがくるっと私のほうへ顔を向けた。 -----------ドキッ -----あれ? ----------今のドキッて…何だろ? 「梨々香ちゃん、 気を付けとかなきゃダメだろ! 危ねぇなーもう…」 悠斗くんが少し怒った顔で私を叱った。 …む、悠斗くんに言われなくても分かってるし。 だいたい私一人で始末できたわよあんな奴。 「あんな奴私一人で始末できたし… 痴漢なんていつもの事だしさ」 「は!!?いつも!!??」 「うん」 私はムスッとしたまま 窓の外を眺めて答えた。