「りーりかちゃん!」 相変わらず元気のよさそうな少し低めの声。 背がでかいから 見てすぐ分かるのに わざわざ、ここだよと 手を振るバカぶり。 言わずとも悠斗くんだと分かる。 「悠斗くん…手振らなくても分かるから…」 「え?そう? いやーマジ間に合わねぇかと思ったわ!」 ニコニコ笑顔で電車に乗り込む悠斗くんにつられるように 私も電車に乗り込んだ。