-------桜舞い降る4月



「ねぇ!梨々香~聞いて聞いて!!」



廊下を颯爽と歩いていた

私の髪を美南が思いっき

りひっぱってきたので


私は危うく
転びそうになった。



「あっぶな…転びそうになったじゃん!何よもう!!!!」



自慢のロングヘアが台無し…



なんて私が髪を気にしている様子を気にも留めずに


美南は満面の笑みを
私に向けた。