エレベーター【短編ホラー2】




降りた階は、明かりが無いためか、何時もよりも暗く、数歩先は見えないぐらいだった。



「ちくしょー。まだ残ってる奴が居るってのに、消しやがったな」



駐車場の電気が消えていることは、珍しくない。



警備員が、まともに見回りもせず、仕事は終わったとばかりに消してしまうからだ。



エレベーターの扉が完全に閉まると、男の視界は真っ暗に染まった。



数歩先どころか、足元も見えない。