いまは寝坊の心配じゃなくて…。 …? 梛咲様がわたしをグッと引き寄せた。 「………。」 だけど、梛咲様は無言のまま。 「ん?梛咲様?」 え、うそ…目を瞑ってるけど…もしかしてもう寝てる? 「わ、梛咲ずるい!たつも!」 すりすりと甘えてくる緒方さん。 「ふふふ。おやすみ、実瑠來。」 あっという間に寝息を立て始めた緒方さん。 2人にくっつかれて暑いけど…安心する暖かさにわたしも眠くなってきた。