バタン。 頭をさげ、辰樹が出て行った。 っくそ…なんであんなに余裕なんだよ。 自信があるような顔しやがって……。 でも…いまこそ俺が勇気を出す時なんだよな。 そうしなきゃ…実瑠來が取られる。辰樹には絶対渡せねぇ。 俺らも高校生だ。高校生って言ったらカップル成立の旬な時期だろ。 よし。俺はこの期末テストが終わって、夏休みが始まる前までに…実瑠來を彼女にする。 俺ならできる…そう意気込み勉強の後片付けをした。