中学2年生の時に、お父さんが出張でロシアでお仕事をしなきゃいけなくなった。




私の家はお父さん・お母さん・お父さんの執事・わたしの4人ぐらし。




梛咲様とは違ってメイドさんなんて1人もいない。家事はお母さんかお父さんの執事がやっていた。




しかし、短期間という話しだったからお父さんだけ単身でロシアに行くはずがギリギリになって、やっぱり4人みんなで行こうと話しが変わってしまった。




ロシア語なんて話せないし、私は1人でもいいからここに残りたいとお願いした。




すると、お父さんは…。




「実瑠來1人じゃ心配だよ、梛咲くんの家にいさせてもらおう。」




と言って、梛咲様の家へ行き事情を説明すると梛咲様の両親は悩む間もなく、快く承諾してくれた。




だけど…。




「えー。実瑠來がタダで一緒に住むのはなあ〜。」




と梛咲様が言った。