レムがズイッと顔を近づけた。



「絶対、俺と結婚してもらうから。結婚してくれるなら離してあげるけど…?」




もう…。どうすればいいの!!




「だから、結婚するって言って?それともなに、実瑠來は俺の両親いる前で俺を振るの?」




コクン。




「っなんで…俺っ……」



客間の扉が突然、大きな音を立てて開いた。



「っハァ…実瑠來!!!!」




…………梛咲っ!!?




「な、梛咲くん……?」




「……はぁっ…はぁっ……実瑠來…。」




梛咲がまっすぐにわたしを見つめる。