実瑠來の父さんと俺の父さんは仕事の関係で、実瑠來のお父さんがロシアに来てからはよく俺の父さんといた。
ある時、ディナーをたべていた時だった。
「そうだ。実瑠來ちゃんは元気にしてる？」
俺の父さんがそう言った。
心の中で実瑠來って誰だ？なんて思いながら聞き流した。
「あぁ、幼馴染みの家でメイドしてるけど楽しんでるんじゃないかなぁ。たしかレムくんも1回だけ会ったことがあるよね。」
え？俺も知ってる人？俺のなかで記憶のある幼少期に関わってきた女の子は…2.3人ほど。その中に実瑠來が？
「母さんの住んでたとこに遊びにいったとき、一緒に遊んだ女の子だよ。」
…母さんの住んでたとこ…たしかあの時は広い公園で遊んだ記憶がある。
