「待って………梛咲っ…」 やだよ……梛咲がわたしから離れることがこんなに怖いことなんて、想像もしてなかった。 「や……いや…」 こんなときに頭がぼーっとしてきた。 追いかけて、梛咲に本当のこと言いたいのにっ……。 「実瑠來……ごめ…実瑠來…?」 最後に記憶があるのはわたしの名前を呼ぶ辰樹の声と……。 扉の入り口の方にある梛咲がもってきてくれた氷枕が落ちてあるのを見えた。