でも、足が動こうとはしてくれなくて。 「………実瑠來!廊下にいたんだ…梛咲はいたっ?…実瑠來?」 あ……辰樹…。 「…梛咲くんっっ待って…!!!」 「え?梛咲?…………っ!?」 女の人の声が聞こえて、また梛咲たちがいた方をみてしまった。 女の人が抱きついている。 そっか。もう…いいや……。 …こんなとこにいたくなくて頑張って走った。 「待ってって……泣いてるの?」 辰樹にはすぐ追いつかれてしまった。 「えっ……?わたしが?泣いてるっ?」