…もしかしたら、なってるのかな?




でもそれに気づけないし…。




…ううううーー。





……好きって難しい。




でも、きっと…。




……わたしが恋をするのは梛咲か辰樹のどっちかなんだろうなぁ。



告白されてから、そう考えるようになっていた。




…すこしは、大人になったのかな。




好きを分かるのに近づいているのかな。





「2人とも、まずは食べ終えてからにしてちょうだい…本当、どっちでもいいから早く実瑠來ちゃんの心をゲットできないの?長々とこのままでいたら誰かに取られて当然じゃない。」




梛咲のお母さんが少し苛立ったように呆れながら言った。




あっそうだそうだ。食べなきゃ…。




「「……はい。」」