「陸君、今日はゆっくりしてってね…。」


やけに暗い表情で俺に話しかけてきた1人の少女。


「…小春。」

坂城 小春-sakaki koharu-

ある叔母さんの娘。

叔母さんと僕で遊んでたときたまに一緒に遊んでいた1人の女の子だ。

「今日は芽衣叔母さんの命日だから…陸君が居て芽衣叔母さん嬉しいんじゃないかな…?」

―――芽衣叔母さん。

幼い俺とよくみかん畑で遊んでくれた優しい笑顔の俺の大好きだった叔母。