『叔母さんっ!このみかん畑、僕の秘密基地にしたいなっ!』

幼い俺と…数年前に亡くなった叔母さん。


『ふふっ、そうかいねぇ?叔母さんもたまに手入れに来るから秘密基地じゃなくなっちゃうんじゃないかい?』


優しい笑顔でみかん畑の手入れをする叔母さん。



『あー、そっかぁ。…あ!んじゃあ僕と叔母さんの秘密基地だ!』



『そうねぇ。叔母さんと、陸君の秘密基地だ!』

良い年なのに、幼い俺と一緒の表情をしてた…。



はしゃいで、いつも叔母さんと行動をともにしていた日々はもう、帰ってこないのだろうか…。