「お前平気?」
「大丈夫。僕よりゆかりちゃんが可哀想だよ。」
「ゆかりは平気だよ。あいつは見切りつけるために来たいって言ったんだと思う。」
強いな。
そう思った。
教室で何度も2人の姿を見た。
帰り道も何度も見た。
それでも見切りなんか付けられない。
「純くん?トシ、純くん借りていい?」
「どうぞ、どうぞ。」
寒くて、白いブランケットを体に巻き付けながらゆかりちゃんが外に顔を出した。
「天使みたい。」
「え?」
「真っ白で天使みたい。」
「メリークリスマス!天使さまですわよって?」
声を上げて2人で笑った。
またあの笑顔が戻った。


