君想い【完】


なんで僕たちがこんなに気を遣わなきゃいけないんだろう。


っていうか、
この恋愛の修羅場の当事者なんだけどな。


僕も。


「あ!ゆかちゃんだ。」

リビングの戸を開け、可愛い顔を覗かせた。

「サリーちゃんもいる。」

「魔法使い?」

「純!うっさい!」


祥吾の妹らしい。

妹のおかげでやっと場が和んだ。


小学校4年生の妹は、祥吾に似つかず
目がくりくりしていて、
ゆかりちゃんに次ぐお人形さんに僕は思えた。


「純。外行こうぜ!」