君想い【完】


「早くケーキ食おうぜ。」

さりちゃんが丁寧にケーキを切っている姿は、
まるで新婚だ。


「新婚さんみたい。なんか可愛い。」


そう言ったのはゆかりちゃんだった。

驚きすぎて誰も返事をしなかった。


「ゆか、お皿もってくる。」


この家の事を良く知ってるかのようにゆかりちゃんはお皿を持ってきた。


「なんでお皿の場所知ってるの?」


声が完璧に怒っていた。
さりちゃんが怒っているのは、慣れたもんだけど

嫉妬で怒っているのを見るのは初めてだった。


「ゆかりと祥吾は幼なじみだから。」


すぐに香代のフォローが入った。


「中澤も純の家だったらなんでも分かるだろ?」

「うん…」

「そんなもんだ。」

「僕もさりちゃん家ならなんでも分かるな。」