君想い【完】


なんて最悪な出会いだろう。

後ろでトシが頭を抱えていた。


目の前には僕の嫌いな2ショットがある。


「何してんの?」

「俺が誘って、4人で遊んでたんだ!」


手をしっかり繋いでいる2人を見ることが出来なかった。


祥吾の右手にはさりちゃんが朝持っていた紙袋が握られていた。


「これからどっか行くの?」

「え?まだ決めてないけど。」

「俺んちいかない?家でケーキ食ったりするんだけど、大勢の方が楽しいし。」


なんて空気の読めない奴なんだろう。

まあ、祥吾はそういう男だ。


「そうだよ。純たちもおいでよ!」


さらに、さりちゃんもこういう子だ。


「あ…。」


2人が声を揃えるとやっと彼女の存在に気が付いたらしい。