ずっと不審だった麗は、 やっぱり不審だった。 危ないと察知したら、 やっぱり危なかった。 さりちゃんのことが 明確になればなるだけ、 やっぱりいつも僕は どん底に落ちる。 いつも この繰り返しだ。 さりちゃんが今どこに向かって歩いてるのか まったく分からない。 僕はそれを追っていいのか、 まったく分からない。