君想い【完】



「純。おはー!」

「おはよ。」

僕の挨拶は極めてテンションが低い。

だって遠くにいても
連中がどれだけ盛り上がってるか知ってるから、

なんとなく気分が下がる。


僕に朝からそんな元気はない。


さりちゃんとの幸せな登校時間を

一気に打ち壊される
瞬間だから。


「純、昨日どうした?」

「別に。特に。」

「昨日の女のことなんだけどさ。」

「もう別にいいよ。」