君想い【完】



朝の廊下はうるさい。

みんなが口うるさいくらいに昨日あった出来事なんかを喋り倒している。


たまに蛍光灯が割れてしまうかと思うくらいな奇声も聞こえる。

たいてい恋愛話のときに。



そんなうるさい廊下に負けじと騒がしい声が聞こえてくるのが僕の教室。

少し耳障りだ。


まだほど遠いのに、
トシのでかい声
絵美の奇声が聞こえる。