君想い【完】



さりちゃんの教室の前で僕達は分かれる。

さりちゃんが教室に入ると一瞬、教室内が静まり返る。

毎度のことだ。


そんなことも当たり前かのように教室にずいぶんでかい態度で入っていく。


そんな肝の座ったさりちゃんも僕は大好きだ。


席に着くまでいつも僕は教室の前を離れることができない。


さりちゃんが席に着くのを見て僕は3つ分先にある自分の教室に向かう。