「ママ!パパ!これだれ?」
リビングに飾ってある何枚もの写真。
その一枚を指して
祥吾は不思議そうに首を傾げていた。
「この人?この人もね、祥吾って言うの。」
「ぼくとおなじなまえだね。」
3歳になる、重たい祥吾を抱き抱えさりちゃんは写真を見つめた。
「さりちゃん!無理しちゃダメだよ。」
僕は祥吾を自分の腕で抱き、さりちゃんのお腹を撫でる。
「そうだよ。ぼくのだいじないもうとがいるからママむりしちゃダメだよ!」
「祥ちゃんのこと大好きだからママ抱き締めてあげたくなっちゃうの。」
「パパよりだいすき?」
「んーパパも大好き!」
「えー!」
「じゃあ祥ちゃんはパパのこと大好きじゃないの?」
僕に抱き抱えられながら祥吾は力一杯首を振った。
「パパもママもだいすき!えらべないよ!」
「ママも一緒。祥ちゃんもパパも大好きで選べない!」
祥吾が嬉しそうに笑っている。


