君想い【完】



「もしもし?榎本家の借金、僕が全額払います。責任持って。舞ちゃん引き取りましたけど、働かせるわけには行かないので。なんでって?働いてもらっても、僕のお店が摘発されるだけです。そしたらあなた達への上納金が減ってしまう。困るのはあなた達だ。借金返済の交換条件で僕が舞を買います。それでいかがですか?」


向こうが話を納得してくれた。


舞をその日から僕の家に置き、
舞と今まですごして来た。












「という訳なんだよ。理解してくれたかな?」

「1000万もあなたに貯金があったんですか?」

「あるわけないだろう。500万くらいしかなかったよ。両親に借りたんだ。2年掛けてやっと両親にも返し終わったけど。」

「じゃあ今舞ちゃんはあなたの家にいるんですね?」


森下さんが車の鍵を顔の横で振り回した。


「会いに来てくれないか?」


僕達は笑顔で頷いた。

誰よりも、
舞ちゃんと関わってきてさりちゃんとゆかが嬉しそうだった。