君想い【完】



「え?面接のお店に行った店長が?」

「そう。電話だから詳しくは聞いてないけど、舞ちゃんの事を知っているんだ。榎本っていう名字も知っていたし。」

「明日会いにいくんだろ?俺たちも行くよ。」


僕は頷いて、さりちゃんの持っていた舞ちゃんの写真を財布に入れた。


もう舞ちゃん探しは、
嘘か本当か分からないが
明日に掛けるしかない。


これではずれだったら
もう可能性はほとんどない。


麗もたくさん調べてくれたが、
どうも繋がるものがなかった。


「今日、ゆかと香代はさりなちゃん家に泊まるから。」

「俺も純の家泊まろう。」

「麗には明日僕が連絡する。みんなゆっくり寝てね。」


さりちゃんの手が震えているのが分かった。


舞ちゃんを知っていると言っても、
生きているか死んでいるかは分からない。

そこまではっきり聞くのを忘れていた。


さりちゃんは今一番不安で仕方がないのだ。