「純は?」
「僕?大学行くよ。なりたいものがあるんだ。」
「何?」
「秘密。」
そう言って、進路調査表を鞄の奥底にしまった。
チャイムがなる1分前にさりちゃんは席を立ち、
自分の教室に帰っていった。
寂しそうな顔をして、出ていくさりちゃんを
トシが辛そうな目で見送っていた。
相変わらずこの学校には敵しかいない。
「なんでトシまで中澤さりなの味方になっちゃったの?」
トシはそんな話を無視して、
自分の席に着いた。
もうすぐ3年生になる。
クラスがさりちゃんと一緒になるように、
トシも一緒になるように
先生たちに毎日頼みに行っている。
きっとこの話は通るだろう。
さりちゃんの精神的な問題も全部説明してある。
2ヶ月後には3人で笑って教室ですごせるだろう。


