君想い【完】



「麗には連絡してあるの?」

卵焼きを手で掴んで
口に運びながらさりちゃんは頷いた。

母さんに怒られながら、
笑顔を見せるさりちゃんの姿を見て
姉貴が驚いていた。


「さりな。おいで。」

ソファーでテレビを見ながら手招きをする姉貴の元に小走りで近寄って行った。

「心配かけすぎ!」

「ごめんなさい。」

ソファーでじゃれ合う2人を見て、
懐かしさを感じた。


ご飯を食べ終えて、
部屋に上がり急いで着替えた。

急かすように下から早くしろ、
と大きな声で叫ばれた。


車で送ってくれる姉貴が一番僕たちにイライラしていた。


「申し訳ないです。」


髪をワックスで整え、
急いで服を着て下に降りた。


「早くない?」

「女と違って化粧とかないからね。」


顔を完璧に仕上げた4人に嫌味たらしくトシが言うと、
ソファーからクッションが飛んできた。


姉貴が鍵を手に取ると、
僕たちもリビングを後にした。

何も知らない母さんが
楽しんできなさいね、
と言っていたが苦笑いで返しておいた。