君想い【完】



「同じような目をしている麗に、初対面なのに何でも話せたの。その日は麗の家に泊めてもらってたくさん話した。どうしていきたいか、とかも全部。」


その時、麗は自分の家でさりちゃんを全面バックアップすると約束してくれたらしい。

麗も東龍会に恨みがある。

いわば同盟を組んだことになうだろう。


そこからは麗の指示に従って動いていたらしい。


麗の知っている情報を元に、
きっと借金返済のために水商売で働かされているだろうと予想をし、
さりちゃんはキャバクラや風俗店の面接にあたった。


麗の手配で偽造した身分証明書を作り、
東龍会がバックに付いているお店を周って歩いたみたいだ。


姉貴の予想は的中だった。

だてに裏の世界を知っている女じゃないと思った。


「もう1年以上経つでしょ?東京のお店は周りきったの。舞ちゃんは何処にもいないの。やっぱり飛ばされてるのかなと思って今日麗と東龍がバックに付いてる全国のお店を調べていたんだよね。」

「何をあてにして探しているの?」

「顔。」

「そんなの整形させられてたりしたら終わりじゃん。」


さりちゃんは手を叩いて頷いていた。

その事を麗に知らせたのだろう。

メールを素早く打って、携帯を閉じた。


「舞ちゃんは今世間一般でどうなってるの?」

「行方不明のままっていう形で終わってる。でも警察も東龍が関わってるって分かってるから捜査は2週間で終わったの。」

「それも麗が調べてくれたの?」

「そう。」