君想い【完】


僕から離れ、机の中を開けた。


白いお菓子の箱に入った水色の封筒。


それを取出し、みんなの前に出した。



封筒には

さりちゃんの家の住所と、あじさいの80円切手。

中澤さりな様。

と少し汚い字で書かれていた。



僕が封筒に手を伸ばし、開けようした。




祥吾から
さりちゃんへ送られた手紙。


手が震えて僕は
封筒を開くのをためらった。



僕の隣に座り、
ゆかがゆっくり僕の手を握った。



僕の気持ちを
察してくれたのだろう。



祥吾から
愛の詰まった言葉を
読むのが僕には辛い。


と言うより
悔しくて読めやしないと思った。



水色の封筒を開けると、
白い便箋が5枚入っていた。


ゆかの優しい声が
便箋に書かれている言葉を一つずつ読み上げていく。