いつも思う。
さりちゃんへの思いは空回りしすぎで
いつまでたっても届かない。
僕からの無償の愛は
さりちゃんへの悩みに繋がって
さりちゃんの感情をまた一つ減らしてる。
そんな気がする。
担任の終わるぞ!という声で学校での1日が終わった。
気分が悪いこんな日は、早く帰って眠りたい。
昨日だってろくに寝てないし。
さりちゃんと一緒に帰れるわけじゃないし。
実に面倒くさい。
生活がさりちゃん一色になっていたことをこういう時に気付かされる。
寒くてマフラーを巻くとそのマフラーが思い切り後ろへ引かれた。
「ボーリング行くって言ったでしょ?」
ああ。
なんかそんな返事もしたかもしれない。
もう今日の事はなにも覚えていかない。
さりちゃんのことになるとすごく強気になれる僕。
でも誘いとか断れない弱い僕の方が9割方滞在している。


