君想い【完】



ベットに寝ころぶと、
隣りの家から物の割れる音がした。

しかもかなり大きな音。

急いで階段を下りると、同じ音を聞きうちの親も玄関でサンダルを履いていた時だった。


「あんたまだ制服だったの?しわになるでしょ!」

「そんなのいいから早く行けよ!」


母さんの背中を押し、玄関を開ける。

インターホンを押しても出てくる様子がなかった。


「お邪魔します。」


鍵が開いていたので、勝手にあがると後ろで母さんが怒っていた。
が、そんな言葉は無視だった。


「純ちゃん!」


おばさんが待っていたかのような目で、涙を溜めて僕の手を握ってきた。

ソファーの後ろから鼻をすする音がする。

リビングは割れた皿が散らばっている。


「純ちゃん、破片に気を付けて。」