君想い【完】



「さりなが出入りしているお店の名前とか分かんないの?」

「一つだけ知ってる。」


僕は去年さりちゃんを追い掛けたときにメモしたお店の名前を見せた。


「風俗店じゃん。しかも結構人気ある店だよね?」

「いや、知らないけどさ。」

「でも働いてはいないんでしょ?」

「多分。」

「あんたこの店行ってきなよ!」

「無理だよ。18歳未満は立ち入り禁止だもん。」

「いけるよ!」


なんて非常識な人間なんだろう。
もし入って僕が捕まったら、とか考えないのだろうかと思った。


これ以上は分からないけど、調べておく。
と姉貴が言ってくれたので僕は姉貴の部屋を後にした。


部屋に戻り、3人にメールを同時送信した。


明日、また4人で集まろう。
と誘った。


少し、
ほんの少しだけ真実に近づけた気がする。

でも肝心な事は何も分からないままだ。