君想い【完】



「五神田は夜関係、水商売のお店のバックについてるの。上納金は相当貰ってるみたいよ。」

「他に関わってたりは?」

「どうだろう。あれだけ大きい所だもん。金融も薬も手は出してるんじゃないかな?」


何で知ってんだよ。
と小さな声で言った。

姉貴が関わってると思うくらい詳しかった。

「あ、でも薬は東龍会の方が激しいかな。」

「薬!思い出した!東龍会って祥吾ん家がやられた所だ。」

「ああ。さりなの彼氏だっけ?」

「そうだ!あのとき警察が話してたんだ!直接東龍に掛け合ってみようか?って。」


祥吾の家に押し掛けた時、僕たちが病院に走り出す前に警察が話していた内容だった。

僕たちには聞こえないように、耳打ちしていたが、
地獄耳の僕にははっきり聞こえていたのを思い出した。

病院に走るのに夢中で、頭の片隅に置いたままだった。


「金融もやってるよね?」

「うん。東龍会からお金借りるとろくな事ないって聞くけど。」

「やっぱり。祥吾の家が関わってた組は東龍会だ。他になんか知ってることない?」


姉貴が首を傾げる姿から目を離さなかった。

絶対まだ知ってるはずだ。

だんだんと話が繋がってきている。

頭の中で問題が解けていくときみたいだ。

興奮しすぎて、
手が震えてきているのがはっきり分かる。