君想い【完】



「五神田の情報ってどこまで知ってる?」

「また危ない所に話つっこんできたね。どこまでって例えば?」

「姉貴が知ってる範囲全部。知ってる限り全部話して。一つも漏らさず。」


僕を見る目が細くなる。
眉を上げ、眉間にしわが寄る。

枕の横に置いてある黒い携帯をスライドさせた。


「今のトップは五神田征司。6代目にあたる人。11年前に5代目が殺されてるのよね。東龍会って所に。」

「東龍会?」

「最近じゃ五神田が大きくなりすぎて名前は聞かなくなったかな?でもまだまだ裏では権力のあるところよ。」

「なんか聞いたことある気がする。なんでだろう。」

僕が首を傾げていると姉貴が携帯を素早くいじりだした。

「こいつ、見たことある?」

「ある!うちの学校の先輩だよ!去年卒業したけど。」

「佐倉龍司。高校生のときから東龍会に足つっこんでた相当のバカ。悪いことが格好いいと思ってるような奴だから。」


なんで佐倉先輩の画像を姉貴が持っているのか気になった。
でもあえてそこは言わなかった。


携帯をいじりながら姉貴はさらに話し出した。

話が進むたびに姉貴の恐ろしさを改めて実感した。