君想い【完】



トシの部屋は香代との2ショットや、中学時代4人で撮った写真が並んでいる。

僕はトシの部屋の写真を見るたびに苦しくなる。

「今日来たのは、純くんに大事な話があったからなの。ホントはゆかりを連れて来たくなかったけど、ゆかりも行くっていうからさ。」

「純に会いたかったの。」

素直にゆかの言葉をぶつけられると心が締め付けられる。

ゆかの顔がまともに見られない。


久しぶりに会ったゆかは
僕と付き合っていたときより
綺麗になっている。

同年代でゆか以上に綺麗な子はいないだろう。


「で、麗の話って?」

「うちの学校なの。五神田麗。あたし同じクラスなんだよね。」

「え?だからトシは情報が早かったんだ。」


意外な接点に驚いた。

トシが麗のことのに詳しかったのは不思議だったが、
あの時はあえて聞かなかった。

祥吾のことを思い出したら聞く気にもなれなかった。


「さりながなんで麗と知り合いなのかが気になって、純くんに聞きたくて。」

「僕知らないよ。それを知ってるんじゃないの?」

「知らないよ。ただ麗が危ないのはホント。名前を聞けば誰もが危ないっていうのは分かるよね?でも麗はホントにやばい。」