君想い【完】

それが去年の1月にした僕の決意。

でも僕は必要ない、
と麗に昨日言われてしまった。


ここで僕が逃げたら
ゆかに合わせる顔がない。


麗が裏の世界の人間だと知って
少し逃げ腰になった後にゆかの顔を見ると申し訳ない。


「純くん久しぶりだね。」


相変わらず派手な香代の言葉が痛いくらいに僕に突き刺さる。


「ひ、久しぶりだね。」

「トシに純くんに会わせてって言っても会わせてくれないんだもん。」

「会わせるわけないだろう。純の事殴るだけじゃん。」

「一発殴らせてよ。」


香代の目は本気だった。
でも一発くらう覚悟は半年以上前から出来ていた。


「香代、今日はその話をしに来たんじゃないでしょ。」

「そうだ!トシから聞いた?」

「何を?」

「五神田麗の話。」

「え?」

「とりあえず俺ん家行こう。」