「ゆかりの限界を繋いでるのも純くんだし、さりなの限界を繋いでるのも純くんなんだろうね。どっちをとるかは純くん次第だけど。」
そう言いながらも香代の顔には
ゆかが大事でしょ?
と書いてある。
「ねえ純。ゆかは純から離れないよ。さりなちゃんがなんて言おうとゆかは純から離れない。大好きよ。大好き、純。」
体を合わしたあとのゆかは
いつも以上に感情が入る。
ベットの中で、泣きながら同じ言葉を繰り返す。
僕の腕に頭を乗せ、
僕の腕を涙で濡らす。
バイトの疲れですぐ眠ってはしまうが、
眠るまで何度も僕の目を見て言った。
怖いくらいにまっすぐで
僕はそらす事が出来なかった。
寝言で僕の名前を呼ぶ。
「ゆか、ごめんね。ごめん。」
何度眠るゆかに向かって謝った事だろう。
そんなゆかにきっぱりと言う決心がついたのは正月あけだった。
「ずっと純と一緒にいられますように。」
僕の横で絵馬にそう書いているゆかを見ていられなかった。


