君想い【完】



君たちまで?

ぼくは警察の言葉に返事を止めた。


まるで祥吾が危ない目にもう合ってしまったみたいな言い方だ。

「ねえ、祥ちゃんはどこにいるの?おじさん!祥ちゃんどこにいるの?」

警察のスーツを強く引っ張り、泣き叫びだした。
眉間にしわを寄せ、さりちゃんを引き離そうとする。


「あれ?これ舞ちゃんの靴?」


ゆかが玄関の前で手にしたのは、
赤い靴。


「貸しなさい!勝手に触らないの!」

「あんた達なんなんだよ!なんかこの家で事件があったの?だったらドラマみたいに黄色いテープ貼れよ!でも事件じゃないから貼ってないんだろ?」

「事件じゃないけど、」

「じゃあお前たちがでしゃばるなよ!公務執行妨害してるわけじゃないだろ!」


警察はやっと黙った。

ゆかは祥吾の妹、舞ちゃんの靴を握りしめ警察を睨んだ。


「何があったんですか?祥吾くんもおじさんも、おばさんも舞ちゃんもどこにいるんですか?」

「舞ちゃんは分からない。」

「は?」

「行方不明だ。僕たちはその捜査のために榎本邸に来たんだ。」