君想い【完】



学校から祥吾の家は僕とさりちゃんの家より近い。


ゆかの家に遊びに行くとき前は通るが、
祥吾の家に行くのは夏休み以来だ。

「インターホン押しなよ。」

さりちゃんが僕の背中で首を振っている。

渋々僕がインターホンを押すと中から返答はなかった。

両親は共働きだからいないだろうけど、
祥吾と妹はいるはずだ。

「もう1回押してみ?」

トシの言葉にもう一度押してみた。

だが返答がない。


意地になって何度も押してみるが中から物音すらしない。


門を開け、玄関の前まで行って戸を力強く叩いた。


「祥吾ー!」

僕とトシが大きい声を上げて呼ぶがまったく返事はない。





「何してるの?」