君想い【完】



「いいの?」


僕の手渡した小さな箱を開け、中に入ってるネックレスを手にした。

シルバーのチェーンに、シルバーのリングが通っている。

リングは別にペアリングではない。
でも、ペアリングはまだ早い気がして手が出せない。

だからリングのついたネックレスにした。

僕のネックレスとペアになっている。
リングを合わせるとハート形になる。

見た瞬間に気に入った。

買うのが恥ずかしくて、
3回店に行ってしまった。

「僕のとおそろい。」

すでに付けていたネックレスのチェーンを引っ張って見せた。

「ありがとう。」

少し目の潤んだゆかを見て
僕は満足した。

「付けてあげる。」

自分から言ったくせに、
ゆかの後ろで手を震えながら付けてあげた。

「可愛い。合わせるとハートになるんだね!」


ゆかは何度も何度もリングを合わせていた。