君想い【完】



帰りたくない。

何人が新幹線の中で言っていただろう。


2人で過ごせなかった分、
僕は友達に頼んで
東京駅までの隣りの席をゆかに譲ってもらった。


「なんか嬉しいな。突然メール来たからびっくりした。」

ゆかはずっと笑っていた。

よっぽど嬉しかったらしい。

でも僕も嬉しくて仕方ない。


「さりなちゃんは?」

「香代と共に爆睡です。」

「トシもめっちゃ寝てた。」


僕の肩に頭を置き、
ゆかがあくびをした。


「眠い?」

「ううん。一緒にいたいから寝ない。」


そうゆかが言ってくれたのに、
少し時間が経ったら
僕が眠ってしまった。

ゆかの隣りは安心しすぎるみたいだ。