君想い【完】



「さりなー。これ見て!」

自由行動でお土産屋に寄ると、
さりちゃんと香代は大騒ぎだった。

舞妓のカツラを被って写真を撮ったり、
試食八つ橋を食べまくったりしていた。


「香代、有り難いね。」

「そうだね。ホントはトシと2人が良かったと思う。」

「ね。ゆかもありがとう!」


香代が派手なくらい場を盛り上げてくれる。
トシは普段と変わらずバカばっかりやっている。
ゆかは気を遣って僕とさりちゃんを2人にしてくれたりする。


「みんながいてくれて良かった。」


自由行動の時間が終わりに近付くと
さりちゃんが目を潤ませながら言った。


「ちょっと、さりな何改まってんの!やめてよ!」

「ありがとう。」

「さりなちゃんといると楽しいからみんないるんだよ!」

「中澤がそんな事いうと気持ち悪いから!」


僕がさりちゃんの肩を叩くとさりちゃんは涙目を拭いて笑った。


みんなこの笑顔が見たくて今日1日すごしたのだから。