「ちょっと!」 「いいじゃん。祇園の写真よりましじゃん。」 「違うの。ゆかはこういうのが撮りたいの!」 デジカメに表示された写真は トシと香代。 腕を絡め、こぼれ落ちそうなくらいの笑顔で写っている。 何より香代の顔は幸せを物語っている。 僕はもう一度手を伸ばした。 「ハイ、チーズ。」 眩しいフラッシュで目をつぶりそうになった。 今は気分がいい。 幸せの色が写真にも出ている。 何よりゆかの大好きな笑顔の横に自分が写っている。 「これ、焼き増して。」 部屋の一番目立つ所に飾ろう。