君想い【完】



「純ー?」

「ゆかりちゃんだー!!ちょっと部屋寄っていきなよ!ね?」

「気にしなくていいから。行こう!」

「なんだよ!彼氏ぶりやがって。あ、純は彼氏か。」



ゆかが僕の部屋に顔を出すと、
周りの男達が異常なほど盛り上がった。


ゆかはそういう存在。


「大丈夫?具合。」

「平気、平気。」


階段に座り込んでいるうちの学校のカップル達。
階段を通り越し、
人の多い所の嫌いな僕たちは、
自販機の前にある椅子に腰を掛けた。


「これ、純が見たかった景色。」

ゆかはデジカメを出し、
清水寺の清水の舞台からの紅葉を見せてくれた。


「やばい。超綺麗!」

「プリントしてあげるね。」