君想い【完】



「自由行動2人じゃなくてもいいよ?」


薬局で旅行用のシャンプーを選びながら、ゆかがふいに言い出した。


「さりなちゃん心配じゃない?」

「まあそうなんだけど、僕もゆかと2人で行くのすごい楽しみだし。」

「純って楽しみ優先するような性格だったっけ?」

「でも、」

「ゆかに気遣わないで。」

「ごめん。さりちゃんも一緒に連れて行っていい?」


ゆかは笑顔を向け、僕の肩を思い切り叩いた。


「それでこそ、ゆかの大好きな純だよ!」



何気ない一言に、
大好き
という言葉が混じっていて少し恥ずかしかった。


「5人で回ればいいんじゃない?」


安売りしていた大量の棒付き飴を手にした香代が後ろに立っていた。


「でも香代とトシは2人がいいでしょ?」

「俺らは別に。な?」

「うん。多い方が楽しくない?さりな最近元気ないし、修学旅行くらいはいい思い出残してあげたいし。」

「ありがとう!2人共。特に香代がいたらさりちゃんは喜ぶと思う!」



僕はすぐに携帯を開き、メールを作った。


自由行動5人ですごそう、の後に可愛く笑顔マークの絵文字をつけてみた。