君想い【完】



結局ゆかの両親に聞いても祥吾の真相は分からなかった。


「祥吾くんの両親元々共働きだからね。」


非常階段で、夏の乾いた風をあび、湿気のない空気を吸い込みながらいつものように4人で朝から溜まっていた。


「祥吾んちの親って見たことない。」

「トシが?だって小学校同じクラスだったでしょ?」

「授業参観とか来たとこ見たことない。」

「あたしもないや。そーいえば。」

「忙しい家なの。だから祥吾くんと妹はうちでご飯食べたりしてた。」


授業参観は毎回、家に帰れば絶対親のいる僕には異様な想像が頭に浮かんだ。