君想い【完】


「さりな呼び戻すわ。ゆかん家にいるんだろう?」

「うん。僕ゆかん家戻るよ。」


祥吾の家は誰もいなかった。

両親がいるから今日は行くとさりちゃんから聞いていたのに、
誰もいない。


すごく静か。


帰り際にリビングを覗いても
誰もいなかった。


クリスマスの日僕たちがケーキを食べたテーブルに、
大量の紙が広げられていた。

宿題だろうか。


「さりな戻ってくるみたいだから。心配して来てくれたんだろ?ちゃんと仲直りするから。ありがとうな。」

「おう。じゃあな。」


祥吾の家をでると、
息を切らしながら汗をかいて
一生懸命走ってくるさりちゃんが見えた。