君想い【完】


「純ー!分かんない。」

「ゆかってホントに数学だけは苦手なんだね。これは素因数分解で、」

僕がゆかのノートに素因数を書いて説明をしていた。

それをじっとトシが見つめていた。

「何?見過ぎ!」

「こうして見ると、ゆかりと純はお似合いだなって。」

さりちゃんはその言葉が気にくわなかったらしく、
ふてくされて一度自分の部屋に戻ってしまった。


「さりー。魔法使いさりー。」

「ふざけて呼ばないで!」

「何がそんなに気にくわないの?」

「純の隣りが当たり前のようにゆかりちゃんになってる。」

「彼女なんだから当たり前じゃない?」

「でもなんか違う。」

「だってさりちゃんの隣は僕じゃなくて祥吾でしょ?それと一緒。」


僕をじっと見た後、
ベランダを渡りまた僕の部屋に戻っていった。


頼むから僕を困らせないで。


そう思いながらさりちゃんのベットに座り込んだ。